まくらの測り方:枕の話

標準的な枕 まくらの歴史

あなたにピッタリの枕はコレ。自分に適した枕の高さとお気に入りの素材で快眠。

まず自分に適するまくらの高さを知ることが大切です。
高さを決めるには、頸椎弧の深さを測らなければなりません。ここでは、簡単にできる計測方法をご紹介いたします。
(1)ペアを組む
ここでご紹介する方法は一人で測ることはできません。身近な人に頼んで測ってもらいましょう。
(2)準備するもの
定規、箸または厚紙
(3)自然にゆっくりと立つ
測ってもらう人は、ごく自然に立つようにしてください。よく「気をつけ」の姿勢をする方がいらっしゃいますが、この姿勢は顎を引きすぎか、上がりすぎになっている場合が多いので正しい高さが測れなくなってしまいます。大きな息をして、リラックスして立つようにしてください。
(4)第七頸椎を探す
首を前方に深く曲げると、首のつけ根にゴリゴリとした骨の突起が出てきます。ここが第七頸椎です。この場所を覚えていてください。
(5)顔の角度を決める
自然に立ったときの顔面の角度を、5度から6度に取ります。
難しそうですが、頭をゆっくりと前後に動かして、首に最も負担がかからないポイントをさがしてください。そして手に写真集や本を持ち、大きな絵をみてください。この時の角度が、顔面角度が5度から6度になっています。
(6)第七頸椎に添わせて、手を立てる
第七頸椎の外縁部の下端から、頸椎に添わせて手のひらを立てます。ゴリゴリした突起が第七頸椎だというと、そのゴリゴリした突起の上にのせて、手のひらを立てる人が少なくありませんが、必ず外縁部の下端から手のひらを立ててください。
手のひらは垂直に立てます。
(7)頸椎弧の深さを測る
(6)で立てた手のひらと、頸椎との間にできた隙間、その一番広いところが「頸椎弧の深さ」です。つまりまくらのたかさです。直接物差しで測っても結構ですし、前もって準備した箸や厚紙を細長く切ったものを、人差し指と中指に挟んで使い、あたりをつけた上で測っても結構です。
頸椎弧の深さは男性では3cm~5cmが90%以上。女性では2.5cm~4cmが90%以上というデータが報告されています。
自分の好みを知ることも、まくらを選ぶ上で重要な要素となります。
今はいろいろな種類のまくらがあって、自分の好みのまくらがどれなのかわからない方がいらっしゃると思います。おおまかでも結構ですから、自分の好みを把握しておくことがたいせつです。ふわふわしたまくらが好きなのか、そば殻の固い感じが好きなのか、などです。その他、匂いや、音、大きさなども好みの要因です。
自分の好みがわからなくなったら、子供のころ使っていたまくらを思い出してみてください。嗜好は幼少期の体験に、強く影響されるといわれています。子供のころ使っていたまくらと同じ素材を選ぶのも、ひとつの方法です。
→参考文献 「なぜ、人は枕をするのか」 加藤勝也 立風書房

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